熊本救急指定病院:くわみず病院--小児科外来・女性外来・通所リハビリ・睡眠時無呼吸症候群の相談受付

特定医療法人芳和会 くわみず病院

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睡眠時無呼吸症候群
新病院開院に伴い睡眠検査室が4床に増えました。
ゆっくりくつろいで眠っていただけるようお部屋を整えました!

睡眠時無呼吸症候群とは?
 睡眠中に大きないびきとともに呼吸が止まってしまうような状態が何度も繰り返される病気です。ほとんどの患者さんは家族や周囲の人々から「いびき」を指摘されて診察室に来られます。中高年の肥満傾向の男性に多く見られますが、ご本人はいびきや無呼吸に気づいていないことがほとんどです。
●呼吸が止まると・・・
脳が起きて「呼吸をしなさい」と命令をだすために深い睡眠をとることができず、眠りが中断され、長く寝ていても起床時の頭痛や日中の眠気が強くなります。その結果、交通事故や産業事故を引きおこしやすくなります。仕事の能率も下がってしまいます。
酸素が体内に入ってこないため、酸素不足となり、高血圧、脳梗塞、不整脈、心筋梗塞などの病気の原因となります。

 いびきがひどいと指摘されたり、昼間の眠気が強い方は是非一度睡眠障害の検査を受けられることをお勧めします。
呼吸が止まると・・・

睡眠時無呼吸症候群の診察の流れ
1.初診(まず、いびき外来を受診してください)
  内容 注意点
1.受付 *問診表・ESS表の記入 ※身長・体重・首周りは、測ってください。
2.診察 *体の状態をチェックします。
*睡眠時無呼吸症候群とはどういう疾患で
どんな治療をするかなどの説明があります。
※質問や疑問があったら、お聞きください。
3.検査 *血液ガス・・普段の動脈血の酸素濃度を調べておきます。
*肺機能検査・・肺疾患の有無を調べます。
*尿検査・・腎機能や肝機能などを見ます。
*胸部写真・・肺や心臓の状態を推察します。
*セファロメトリー・・顎や気道の広さなどを見て、
無呼吸の原因や部位を調べます。
※主に、診断検査入院をされる方に施行します。
入院予約
と説明
*検査入院日と結果再診日の予約
*検査入院の説明
※質問や疑問があったら、お聞きください。
 およそ2時間かかります。
  
2.睡眠ポリグラフ検査
 睡眠呼吸障害の原因や重症度、治療方針を決定する為の検査方法です。一泊入院していただき、脳波や心電図、胸腹部の動き、血中の酸素量などのモニターを取り付けていただきます。痛みは全くありません。

3.結果再診(SAS外来)
 睡眠ポリグラフ検査結果を説明し治療について相談します。睡眠時無呼吸症候群の最も標準的な治療法は経鼻的持続陽圧呼吸(CPAP)療法ですが、その他に病状に合わせて口腔内歯科装具(マウスピース)や耳鼻科的治療もあります。

4.治療方法導入と効果判定の検査入院
(CPAP療法の場合1泊2日入院・・17:30〜翌14:00)
 当院ではCPAP療法導入の為に1泊入院していただいています。その際、マニュアルタイトレーションという、一晩検査技師がデータをモニターしながらその方に合ったCPAP適正圧を決定し翌日、医師・看護師・検査技師より種々の説明や教育を致します。栄養指導や運動療法を行う場合もあります。

5.定期通院(SAS外来)
 CPAP療法は保険診療になりますので月一回定期受診が必要です。

睡眠時無呼吸症候群に対するCPAP療法の効果について
※CPAP=持続陽圧呼吸療法  ※SAS=睡眠時無呼吸症候群
 米国のGuilleminant(ギルミナー氏)による"SAS"の定義は一晩の睡眠中(6時間)に10秒以上の無呼吸または低呼吸が30回以上起こるか、睡眠1時間あたりの無呼吸または低呼吸(AHI)が5回以上としています。特に治療効果の判定にはこのAHIを用いることが多く、例えば診断後にCPAP療法下での睡眠ポリグラフ検査を行い、AHI37から2.8に改善した。というように判定します。(※下の表を参考)

 ほとんどの患者さんがAHIが著明に改善し、無呼吸が0になる方もいらっしゃいます。このAHIでの判定はあくまで表層的なもので、実際はCPAPをつけて寝ると翌日頭がすっきりして仕事にとても集中できるとか、なかには世界が変わったと言われる方もおられます。これはCPAP療法で無呼吸、低呼吸が改善した結果熟睡できるようになるためと思われます。


睡眠ポリグラフ検査の結果表
 
睡眠時無呼吸症候群患者のQOL向上のために
※QOL[quality of life]=生活・生命の質。

持続陽圧呼吸療法装置
(nasal CPAP*装置)
nasal CPAP*装置は上気道を常に陽圧に保つことにより無呼吸の発生を防ぎ、睡眠の質を改善します。

nasal CPAP*装置は、睡眠時無呼吸症候群(SAS**)の治療にnasal CPAPが有効であることを初めて明らかにしたサリバン教授(シドニー大)とResMed社が開発した製品です。


●サイズが豊富なマスクシステム
nasal CPAP*装置は睡眠中に継続してご使用頂くものであるため、マスク類の性能が重要です。日本人の顔や鼻の大きさ、彫りの深さにあわせてマスクシステムを選択できるように、バブルクッションをはじめマスクフレームやレスキャップのサイズを各種取り揃えています。

SASとは「7時間の睡眠中に10秒以上の換気の停止(無呼吸)がNon-REM期を含め30回以上出現する病態」と定義されており、無呼吸の持続により著しい低酸素血症が生じ、睡眠の質が低下(睡眠の分断、深睡眠の減少・欠如)します。そのため日中の傾眠、記憶力・集中力の低下等、患者さんのQOLを損ないます。

▲閉塞型睡眠時無呼吸

▲nasal CPAPの原理図

▲SAS重症例のAHI変化

▲高血圧患者における
CPAP前後の血圧(改善例)
↑クリックすると拡大表示します↑


 Q1.SASの治療には、どんなものがありますか?
(1)CPAPという機器で鼻から陽圧の空気を送り込んで上気道を開く方法。
(2)マウスピースで下あごを前に出すように固定して気道を開く方法。
(3)手術で閉塞した部分を形成して拡げる方法。
(4)減量。
などがありますが、無呼吸が起こる原因や気道の閉塞部位、重症度などで、どの方法を選ぶかが異なってきます。

 Q2.小児にもSASは起こりますか?
 小さいお子さんでも、扁桃肥大などが原因で、無呼吸が起こることがあります。脳の発達や成長に影響しますので早めに気付いて受診させてください。小児の場合は、殆どが扁桃腺の手術などで完治します。

 Q3.睡眠呼吸障害の診断検査の費用はどのくらいですか?
 睡眠呼吸障害の診断検査は、一泊入院(夕方6:30〜翌日の朝7:00)で、費用は1割負担で約8,000円程度、3割負担では約25,000円程度です。(当院では差額ベッド料はいたただいておりません。)

 Q4.SASの初診外来は、どんな内容でどの位の時間がかかりますか?
 まず、専門外来を受診してください。医師から、この疾患や治療の説明があった後、心電図やレントゲン検査、肺機能検査などをしていただいて精査の必要な方はPSG入院予約をします。2〜3時間ほど見ていただいた方が良いでしょう。

 Q5.SASの治療の費用はどの位かかりますか?
 CPAPは保険を使えば、1ヶ月あたり1割負担で1600円、3割負担の方で5000円弱です。月に1回受診していただきます。
 マウスピースは保険が利くようになりました。歯科にてマウスピースを作成します。 費用は3割負担の方で1万5千円程度です。体重の増減などで、再度の調整が必要な 場合があります。
 耳鼻科的手術は保険が利きますが、閉塞部位によっては効果がなかったり、数年後に再発する場合があります。

 Q6.CPAPはいつまでしなければならないのですか?
 CPAPは、使用することで気道を拡げています。一般的には枕と同じように毎日使っていただくのが一番効果的ですが減量によって使わなくてもよくなる場合もあります。


睡眠不足でもないのに、いびき、無呼吸もないのに、昼間やたら眠い。授業中、会議中にどうしても眠ってしまう。 そんな方は、もしかしたら過眠症かもしれません。過眠症のなかには、特発性過眠症やナルコレプシーといった病気があります。

ナルコレプシーには特徴的な症状があります。
睡眠発作・・・日中耐え難い眠気に襲われる。
情動脱力発作・・・笑い、喜びなど感情が昂ぶった際、突然力が抜けてしまう。全身の力が抜けて倒 れてしまうほか、ひざの力が抜けてしまう、 ろれつがまわらなくなるなどの症状もある。
入眠時幻覚・・・眠った時に現実感の強い幻覚を見ることがある。
睡眠麻痺・・・いわゆる金縛りといわれる症状。目を開けて、意識はあるものの、身体を動かすことが出来ない状態。

当院では、ナルコレプシーの診断のために、MSLT(多回睡眠潜時検査)という検査を行っています。
以下のように、2時間ごとに眠るまでの時間を4回調べます。1回の検査時間は約30分です。

検査時間 9:00〜 9:30
  11:00〜11:30
  13:00〜13:30
  15:00〜15:30

また、家では睡眠日誌、ライフコーダーという機械(万歩計のようなもの)をつけてもらい、普段の睡眠状態を調べます。
検査の日は、前夜より入院していただき一晩の睡眠状態も見せていただきます。
検査料金は   前夜PSG検査+MSLT   約30,000円    です。

ナルコレプシーと診断された方は、薬物療法を行います。





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