熊本救急告示病院:くわみず病院

リハビリ(入院・外来)通所リハビリ

介護予防通所リハビリテーションとは?

目次

脳血管等リハビリテーション

 現在、死因としては癌、心臓病に次いで脳血管障害は第3位です。また、要介護になる原因の第1位となっており、継続的なリハビリテーションが必要になる場面が多くあります。
 脳血管疾患等のリハビリでは脳梗塞、脳出血などを中心とする脳血管障害、又は安静に伴う廃用症候群を有する方、パーキンソン病などの神経疾患などに対して、神経・筋機能の改善や寝返り・起き上がり等の基本動作能力の改善、上肢装具や下肢装具を用いた装具療法等による機能改善を図り、歩行等の日常生活動作の改善や生活の質の向上を目的とし、個々の状態に合わせて理学療法・作業療法・言語聴覚療法を行っています。

運動器リハビリテーション

 運動器とは、「動く」ことに関わる骨や関節、靭帯、筋肉、神経などの総称です。健康寿命(心身ともに自立し、健康的に生活できる期間)の短縮には筋骨格系の老化が深く関わるとされています。また、国民生活基礎調査によると運動器疾患に関わる主な要介護要因は、「骨折・転倒」「関節疾患」「頸髄損傷」とされています。
 骨折や腰痛、変形性膝関節症などにより運動機能が低下した状態に対して、筋力低下や関節の動く範囲の改善を図り、歩行や更衣、入浴などの日常生活動作能力の向上を目的として、個々の状態に合わせて理学療法・作業療法を行っています。

呼吸リハ教育入院

・呼吸器疾患のある患者様、息苦しさでお悩みの患者様へ

息切れをやわらげ、病気の悪化を予防するために、呼吸リハビリを始めてみませんか?
当院では呼吸リハビリ教育入院を行っています。

?日常生活のなかで息が切れることはありませんか?

?息が詰まるような思いや息が切れるなどの症状に不安になっていませんか?

?薬を使っているのに咳や痰のからみに困ることがありませんか?

?慢性呼吸器疾患になってから趣味や旅行など諦めていませんか?

当院では上記でお悩みの方に10日~2週間にわたる呼吸リハビリテーション入院を始めました。
呼吸器の障害を持ちながらも、今まで以上に安楽な日常生活や社会生活をすごせるようあなたも呼吸リハビリテーションに参加してみませんか?

2021年9月より、フクダ電子のパルスオキシメータエニィパルウォーク ATP-W03 を導入しました。
酸素飽和度を測定でき、従来と比べスムーズな歩行検査が行なえます。また、入浴中も含め24時間測定でき、日常生活動作への助言など、適切な呼吸リハビリの実施につながります。

・呼吸リハビリテーションプログラムとは・・・

呼吸器の慢性的な病気を持つ方が、自らの病気の理解を深め、病気と付き合いながら安楽に過ごせる方法を身につけることを支援するものです。 呼吸リハビリテーションには、呼吸理学療法のほかに、酸素療法,薬物療法、栄養管理なども含まれ、一緒に支援させていただくのは、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、薬剤師、栄養士などです。

・対象疾患は次の通りです。

1) 慢性閉塞性肺疾患(COPD)肺気腫、気管支拡張症、気管支喘息など (空気の通り道が何らかの障害により狭くなり、息が吐き出しにくい)

薬物療法や排痰法、呼吸訓練を行い呼吸が楽に行えるようにします。
運動療法を行い体力をつけることで息切れをやわらげます。

2) 拘束性肺疾患 肺結核後遺症など (肺が硬くなり、膨らんだり縮んだりしにくくなる)

リラクゼーションや胸郭の柔軟性の改善を図り、効果的な呼吸方法を習得します。
負担にならない程度の運動療法を行います。

心臓リハビリテーション

 近年、運動療法や食事療法に対する社会的要求の高まりもあり、心臓リハビリテーションの普及は目覚ましいものがあります。
 心臓リハビリテーションは労作性狭心症の70%を治療でき、慢性心不全においては予後を改善させ、心房細動についても心拍制御に最善の治療法と言われています。「どの程度なら動いても大丈夫なのでしょうか?」と患者さんに問われることがあるように、心臓疾患は動いたときに症状が出現するため、どれくらい動いていいのかが重要です。

 心臓リハビリテーションの効果を高めるためには、病態を正しく把握し正しい運動処方を作成しなければなりません。安静時に一生懸命検査をしても正しい病態を把握することはできません。
 心肺運動負荷試験(CPX:写真参照)を実施し運動負荷に呼気ガス分析を併用することで身体全体の機能を把握することができ、心・肺・骨格筋・自律神経などどのパーツの異常が最も大きいか把握することができます。

心臓リハビリテーションで積極的に身体を動かす方が予後に良いことが明らかになっている今、「心臓が悪いのだから絶対安静」という考えを改め、循環器専門スタッフに安全且つ最適な運動処方を患者個々に設定してもらい、効果的な運動療法を実践していくことが大切です。

糖尿病・睡眠時無呼吸症候群リハビリテーション

 当院では糖尿病や睡眠障害(睡眠時無呼吸症候群)のある患者さん向けに、教育入院による運動生活指導を行っています。
 積極的な運動療法は肥満や糖尿病・睡眠障害等の生活習慣病の予防だけでなく、末梢循環が改善され心臓への負担を軽減できることから、心臓疾患や高血圧・高齢者の患者さんにも推奨されています。
 これらの生活習慣病を持つ患者さんの大半が、様々な疾病を抱えていることが多く、日中の意欲低下や眠気・記憶力の減退など精神機能の低下を引き起こすだけでなく、体内のホルモン分泌や自律神経機能にも大きく影響していると言われています。
 身体機能面では肥満による自重負荷で息切れや関節痛を招きやすく、身体を動かすこと自体が苦手になっており、活動量不足から結果的に運動耐容能が著しく低下している負のスパイラルに陥っています。
 このような患者さんにはリハビリの専門スタッフにより適切な運動負荷や運動の種類・運動時間を設定してもらい生活リズムを見直すことが重要になります。適切な運動プログラムは息切れが起こりにくいうえに関節への負担も少なく、少しずつ長時間の運動が可能になり自信がついてきます。

腎臓リハビリテーション

 かつて慢性腎臓病(以下CKD)患者様に対する運動療法は消極的な見解であり、安静の治療方針が一般的でした。現在治療は「運動制限から運動療法へ」転換を果たし、透析患者様やCKD患者様への運動療法の定期的施行が世界的に推奨されています。2016年には「腎臓リハビリテーションガイドライン」が制定され、サルコペニア・フレイル・ロコモティブシンドロームの予防・改善、それに伴うADLの改善、QOLの維持・改善、心血管疾患の予防による生命予後改善、腎機能の維持・改善などの治療効果が期待されています。しかし、一概に運動療法が良いというわけではなく腎機能の状況により個々人の適切な運動療法は異なります。積極的に取り組みすぎては、腎臓に負担がかかり過ぎ身体機能には逆影響となります。「心腎連関」という言葉があるように、CKDと心血管疾患は密接に関係しているため、腎機能だけではなく心機能にまで影響を及ぼしかねません。
 当院では腎臓リハビリテーションの取り組みを行っており、患者さんに応じた適切な負荷量・時間・プログラムを提示し運動の習慣化を目指しています。現在対象患者さんには、透析入室待ちの時間や非透析日のマシントレーニング、透析中にベッド上で行う下肢ストレッチ・筋力トレーニング・エルゴメーター・DVDエクササイズなど、体調やスケジュールに応じて様々な形でリハビリを実施しており、さらに可能な方には、半年毎を目安としてより効果的な運動提供を行うために心肺運動負荷試験(CPX)にて定期評価を行っております。

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